焙煎ユウタロウ

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焙煎ユウタロウ — 30代後半ゲイ、医療職 日常や気持ちを書いてます 仕事・恋愛・健康、 日々の中で考えたことを、そのまま言葉にしています。 たまに長めのエッセイも更新します。

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  • アイドルのセンターになりたかった人生
    アイドルのセンターになりたかった人生

    アイドルのセンターになりたい人生だった。もちろん、本物のアイドルになりたかったわけじゃない。学生の頃、AKBを見て、「センター」という存在を知ったとき、なんだか妙に憧れた。誰かに選ばれる人。「あの人といえばこれ」と言われる人。何か一つでいいから、自分の名前と一緒に思い浮かぶものがある人。たぶん、自分が欲しかったのは人気でも有名になることでもない。「これだけは自分が一番だ」と思える誇りだった。自分の人生を振り返ると、悪い人生ではない。小学校の頃は勉強もそこそこできたし、人を笑わせるのも好きだった。クラスの中心人物ではなかったけど、「あいつと話すと面白いよね」くらいのポジションではいたと思う。だから学生時代が暗かったわけでもない。でも、大人になった今、振り返ると少し寂しくなる。「これが自分です」と胸を張って言えるものがない。部活で何かを成し遂げたわけでもない。夢中になって何年も続けたものも、あまり思い浮かばない。誇れるものがない。それが、自分の中ではずっと引っかかっていた。子どもの頃、『ガンバ! Fly high』という体操漫画が大好きだった。本気で体操をやってみたいと思っていた。でも親には一度も言わなかった。田舎だったから近くに教室もない。親も勉強を大事にしていたし、「たぶん無理だろうな」と子どもながらに思っていた。結局、一歩も踏み出さなかった。あの頃から、自分は「やりたい」を心の中で終わらせるのが上手だったのかもしれない。最近、YouTubeで活動している人を見ることがある。登録者数や再生回数はすごいのはもちろんだけど、それ以上にすごいと思うのは、一つのことを何年も続けてきたことだ。友達を見ていてもそう。何か一つを積み重ねてきた人には、不思議な自信がある。あれが少し羨ましい。僕自身、apexというゲームは長く続いている。一緒に遊んでくれる友達がいたから、ここまで続いた。筋トレもなんだかんだ続いている。思うように体は変わらないし、モチベーションが落ちる日だって普通にある。それでもジムに行ってしまう。昨日より少しだけ重量が伸びたり、鏡を見てほんの少し体が変わった気がすると、それだけで嬉しい。昔の自分なら、「一番になりたい」と思っていた。今も、その気持ちがなくなったわけじゃない。でも最近は、一番よりも「続けた時間」のほうが、自分を裏切らない気がしている。続けた時間は、自信になる。自信は、少しずつ誇りに変わる。一日では何も変わらない。でも一年後に振り返ると、「あの頃より少し変われたな」と思える。その積み重ねなのかもしれない。焙煎した豆も、一瞬では変わらない。少しずつ火が入り、色が変わり、香りが変わる。人もきっと同じなんだと思う。まだ胸を張って、「これが自分です」と言えるものはない。でも、筋トレでも、このnoteでも、仕事でもいい。何か一つを続けていたい。10年後、「これだけは続けてきた」と笑って言えたら。そのとき初めて、自分は人生のセンターに立てたと思える気がする。

    2026/07/20
  • なぜ『いい人』を好きになれないのか
    なぜ『いい人』を好きになれないのか

    なぜ『いい人』を好きになれないのか「いい人なんだけどね」恋愛の話をしていると、よく聞く言葉だ。優しいし、誠実。連絡もマメだし約束も守る。友達として紹介されたら安心できる。それなのに、恋愛の話になると不思議と名前が挙がらない。そんな人がいる。

    2026/06/17
  • 彼との違和感には気づいていた。それでも『好きだよ』と言ってしまった夜の話
    彼との違和感には気づいていた。それでも『好きだよ』と言ってしまった夜の話

    彼のことは好きだった。今でもそれははっきり言える。誰がみても「恋」だったと思う。彼と出会ったのはマッチングアプリだった。僕は5年付き合った恋人と別れたばかりだった。相手も、いい感じだった人と会わなくなったばかりだった。だから今思えば、お互い少し寂しかったのかもしれない。なんとなく連絡を取り合っていたある日、お互い夜に予定がないことがわかった。「じゃあ会ってみる?」そんな軽いやり取りから始まった。

    2026/06/16